作家一覧 Potter List

アイテム一覧 Item List

日々の器

土の器でごはんを食べる。ただそれだけのことが、人のこころを癒すこともある。
かけがえのない日々の食卓に、素朴で美しく、作り手の思いの伝わる器を使いたい。


器を伝える仕事をするうえで、器というかたちのあるものを、はたして言葉で伝えられるのだろうか、と考えることがあります。言い方をかえれば、「はたして言葉でどこまで伝えられるのだろうか」と。けれど、器という愛しいものを、「愛しいもの」として伝えることはできるのではないか。

そんな等身大の気持ちで、「器を愛してくださる方がもっと増えてくれたら」と思い、書いた本です。ごはんをいただく「めし碗」をひとつのシンボリックな器として中心においていますが、それも、食べる道具である器とよくよく付き合っていくうちに、大事なものはこの器のなかにある、「つつましさ」や「なんでもないもの」なのではないか・・・と思いあたってのことでした。めし碗という器を眺めていると、流行や、時の流れがどんなに進んでも、変わらないものを慈しむ気持ちが感じられるのです。食卓にある幸せは、まるで、詩人・立原道造が「夢みたものは・・」と言葉にしたように、あまりにありふれていて「静かで、何気ないもの」です。そこにある器もやっぱり、「なんでもない美しさ」がよいのです。若い作り手も含めて10人の作り手の工房を訪ねて紹介しています。


「わたしはときどき、この鎌倉のはずれの小さな場所から手渡っていった器たちのことを想う。出合いはその後、どんなものがたりになっただろう。どの器も使う人に愛されてくれていたらいいな思う。手のひらのなかで少しずつ時を経て、やがてかけがえのない存在となり、その方の暮らしのなかに溶け込んでくれたらいいなと思う」あとがきより



あとがきに書いた「どうしてこんなに器が好きなのだろう」という自問は、次の年に上梓した『器、この、名もなきもの』のあとがきにつながっています。



村田森さんとの偶然の出会い、小野哲平さんに行った都心でのインタビュー、「時を経た器たち」の紹介・・・いまのうつわ祥見が伝えている展覧会への「ものがたり」はこの本にたくさんつまっているかもしれません。


第一章

ごはんの器

第二章

器を愛する

第三章

時を経た器

第四章

うつわびとを訪ねて

横山拓也 尾形アツシ 吉田直嗣 深田容子 小山乃文彦
 
吉岡萬理 村田森 須田二郎 石田誠 小野哲平




写真と文:祥見知生  デザイン:坂川栄治  2008年11月発売:河出書房新社
メール便可

※うつわについて
ひとつひとつ作家の手で作られているため、同じ表現でも、表情や重さが少しずつ異なります。 また、ご利用のブラウザーやモニターによって実際の色と多少異なることを、あらかじめご了承ください。
海外発送/国際配送サービスの転送コム

日々の器

販売価格 1,944円(税込)
在庫数 5冊
購入数

うつわに限り、ギフト包装承ります。
カートに入れた先の画面で選択してください。
   

ご覧になった作品

海外発送/国際配送サービスの転送コム